伝統の猛練習が復活!

 広島の日南秋季キャンプが26日、宮崎・日南市内の天福球場で始まった。野村謙二郎新監督(43)の指揮下で午前7時半から散歩を実施。夜間練習が終わった午後8時過ぎまで、13時間近く「野球漬け」になった。実戦的な守備走塁練習の実施、米国製ノックマシンの導入、実戦5試合を組むなど「3つの野村流改革」で好スタートを切った。

 スパイク跡でデコボコになったグラウンドが、猛練習を物語っていた。野村カープは、秋季キャンプ初日から激しく動いた。早朝の散歩に始まって、夜間練習を終えたときには時計の針は午後8時を過ぎていた。ボリュームたっぷりのトレーニング量。だが、野村新監督は涼しい表情で言う。

 野村監督

 入団したときは、こんな練習は当たり前だった。プラスアルファの1時間の打撃、守備…。やらされていると思った経験もあるが、それが自分の身になる。一流選手でも、やっていない選手はいない。間違いなくプラスになる。

 猛練習に裏打ちされた現役時代だった。91年にはリードオフマンとして、チームを優勝に導いた実績もつくった。量よりも質を重視した前任のブラウン体制から大きく転換を図ったのも、経験に基づく根拠があればこそだ。まずは「3つの改革」から滑り出した。

 (1)実戦的守備走塁練習

 1時間20分にわたって、ほとんどの野手、投手が参加した。各守備位置に野手が散らばり、ノックを受ける。走者は全力疾走し、緊張感ある連係プレーを入念に繰り返した。1、2軍に分かれて実施。バックネット裏から見守った野村監督は「送球ミスが多くて、まだまだ雑なプレーも出てきた」と指摘するように、新たな課題も見つかった。

 (2)米国製ノックマシン

 守備では、指揮官の発案で初めてノックマシンを導入した。ゴロ、飛球を打ち分けられるATEC社製。約20万円相当の機器を2台購入した。鈴木球団本部長は「練習の効率は良くなるね」と説明した。今後は2軍の練習用に追加購入するプランも検討されている。

 (3)実戦5試合を実施

 29日に練習試合ソフトバンク戦、30日に韓国・斗山戦を実施。これは来春沖縄キャンプの参加を巡る若手の真剣勝負の場だ。さらに紅白戦3試合を追加(11月1、5、8日の予定)。指揮官が「課題に取り組めているかの確認」と話すように、1軍選手が自らのテーマを試す実戦となる。実戦的な守備走塁、投げ込み、打ち込み、特守…。昨季に比べ、初日から2時間近く練習量が増えた。盛りだくさんのメニューだったが質の高さも追求。劇的な改革で過去の栄光を取り戻す。【酒井俊作】

 [2009年10月27日9時22分

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