日本シリーズが31日、日本ハムと巨人の対戦で札幌ドームで開幕する。日本ハムは3年ぶり3度目、巨人は7年ぶり21度目の日本一を目指す。日本シリーズでの対戦は、巨人が4勝2敗で制した1981年以来、2度目。巨人原辰徳監督(51)は、セ・リーグ3連覇に続き、日本一奪回で「維新」完成を目指す。
日本シリーズ前日の30日、巨人は全体練習前に最終のミーティングを行った。02年以来の宿願である日本一奪取に向けての総仕上げ。テーマは「中田解剖」だった。今季イースタン・リーグで30本塁打、95打点と打ちまくり、同リーグの記録を大幅に塗り替えた大砲。直前の教育リーグ戦でも9戦6発と好調をキープする2年目に対し、時間をたっぷりと割き丸裸にした。
原監督は直前会見で「細かいことは、言わない方がいいでしょう」と不敵に笑った。今シリーズは登録人数に制限がないため幅広い対策が必須。中でも中田は外せない選手だった。劣勢のゲーム終盤、長打を期待されて代打で登場することが濃厚。若きアーチストの一振りで試合がひっくり返ることは、短期決戦そのものの流れも左右することを意味するだけに万全を期した。
対戦する可能性が高いのは左の中継ぎ。ブルペン左腕の大黒柱山口は、手の内を明かさぬよう慎重に言葉を選び、具体的な対処法について明言を避けたが、映像で見た中田の印象をこう語った。
山口
基本的にすべてのボールに対し当てにいかず、全力で振ってくる。パワーは本当にあるので高さ、コースともに細心の注意が必要です。
ミーティングでは昨年までの同僚二岡の研究も行った。中田同様、勝負どころでの代打出場が予想される外角打ちの名人に対し、内角を強く意識させる基本事項を確認したとみられる。短期決戦で怖いのはラッキーボーイの出現。梨田ハムが繰り出す切り札を封じる。【宮下敬至】
[2009年10月31日8時7分
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