守護神岩瀬の後継者として期待される中日浅尾拓也投手(25)がフォーム改造に着手した。セットポジションの時にひざを曲げた構えから伸ばしたフォームに変更する。「コントロールが良くなるように」と制球力アップが目的だ。4日、ウインターリーグ参加のため、山井らとともにドミニカ共和国に出発。今季、チーム最多の67試合登板した右腕が、実戦を通して「2010年仕様」のフォームを作り上げる。

 海の向こうで黙々とボールを投げ込む日が続きそうだ。ドミニカへの出発を翌日に控えた3日、浅尾はナゴヤ球場の屋内練習場でブルペン入りした。近藤投手コーチとともに、確かめるように72球を投げ込んだ。セットポジションでひざを曲げる独特の構えはなくなり、足をまっすぐ伸ばしたフォーム。グラブの位置も試行錯誤していた。岩瀬の後継者として期待される右腕は、新たな試みを早くも始めていた。

 浅尾

 (セットポジションについては)まだ安定はしていない。コントロールが良くないので、良くなるためにということ。スピードが落ちれば意味がないですけどね。もしダメだったら、やり直します。実戦で試せるのは向こう(ドミニカ)だけですから。結果よりも内容が大事。自分に合ったフォームが必ずあるはず。いろいろと試してみます。

 今季はチーム最多の67試合登板した右腕だが、制球難に苦しんだ。先日のクライマックスシリーズでも走者を背負った場面でコントロールミスから打ち込まれる場面もあった。森バッテリーチーフコーチも「コントロールは良い方ではないけどイン(内角)アウト(外角)は投げ分けてくれないと。セットの時に(ひざを曲げていて)身長が生かしきれていない」と話していた。浅尾にとって、制球力向上のためのフォーム改造は重大使命だった。

 この日は午前中で練習を切り上げた。チームメートにあいさつを済ませると、ドミニカ修行に備えて荷物をまとめた。浅尾は「今季はセ・リーグの外国人選手にやられているんで何とかしたい。向こうできっかけをつかみたい。何かプラスになればいいですね」と話してナゴヤ球場を後にした。若き右腕は海の向こうで“足元を固め”て飛躍のきっかけをつかみ取る。【桝井聡】

 [2009年11月4日12時26分

 紙面から]ソーシャルブックマーク