<日本シリーズ:巨人4-8日本ハム>◇第4戦◇4日◇東京ドーム
日本ハム先発八木智哉投手(25)が強力打線を5回7安打、1失点に抑え、06年中日との日本シリーズ第2戦以来のシリーズ2勝目を挙げた。「本当に今日は『粘れた』のひと言」と相手の拙攻やミスにも助けられたが、大舞台での強さを発揮した。
一瞬で巨人の反撃ムードを断った。5回無死一塁のピンチ。打席に代打大道を迎え、カウント2-3の場面だった。9球目を投じる前、時間をかけて間合いをとった後、一塁へ絶妙なけん制球。スタートした一塁走者木村拓を誘い出し、アウト(記録は盗塁死)にした。梨田監督が「流れを止めてくれた」と、勝敗の分岐点となったビッグプレーだった。
負ければ、王手をかけられる大一番で平常心を貫いた。「緊張とかはまったくなかった」。自己責任で招いたピンチの連続も、執念で封じた。1回から降板するまで全5イニング、先頭打者の出塁を許した。1回は無死一、二塁から中軸3人を仕留め、3、4回と併殺で大量失点を防いだ。相手の小笠原、阿部、亀井ら左打者の胸元を速球でえぐった。八木は「攻めるところは攻め、逃げるところは逃げた。簡単に本塁打だけは打たれないようにした」。三振ゼロも“地上戦”へ持ち込んで、味方打線の援護を待った。
日本一になった06年はルーキーながら、初登板初勝利。しかし翌年から低迷、今季、表舞台へ帰ってきた。10月25日には友人の結婚式だったが、集中するためキャンセルした。前回、ダルビッシュとともに日本一を支えた2本柱の1人が、「気持ちで投げた」と夢をつないだ。【高山通史】
[2009年11月5日8時29分
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