ジョーに虎の巻!

 阪神に新加入する城島健司捕手(33)に対して、球団が自軍投手陣の特長を収録したスペシャル資料映像を準備していることが6日、分かった。5年ぶりの日本球界に復帰する城島は「コミュニケーションはバッテリーには必要」と話しているだけに、チームが参考資料となる映像を用意している。城島がスムーズにチームにとけ込めるように、予習用のお宝映像でバックアップする。真弓明信監督(56)も来春オープン戦で城島を積極起用する方針を明かした。

 えりすぐりのお宝映像が、新加入の城島に用意される。球団は、城島が自軍投手陣を把握できるように、特別編集の映像を用意していることが、分かった。球団関係者は「どんな形で要求されてもいいように準備しています」。藤川、安藤、岩田、能見らの投球が、DVDでもビデオテープでも写真でも、記録媒体を問わずに準備される。

 まさに「虎の巻」だ。城島は、阪神の印象について「内部のことはまだわからない。プロでも数えるほどしか試合をしていない」と話している。日本で阪神との対戦は計13試合で、ダイエー時代の03年日本シリーズとソフトバンク時代の05年交流戦だけ。06年からはマリナーズ移籍しており、ほぼ未知の球団といえる。試合でリードするためには各投手の球種や特長などを把握することが必須。球団関係者は「パ・リーグでやっていたし、メジャーリーグで4年間やっている間にレギュラーも変わっている。あらゆる形で情報を伝えることになる」と話した。

 「虎の巻」は城島の性格にもマッチする。日本人捕手で初のメジャーリーガーとなった05年12月には渡米前に、マリナーズ投手陣のDVDを取り寄せて、その特長を頭に入れた。さらに同僚となるイチローらにチーム事情を電話で聞くなど、新しい環境に適応するための事前準備を大切にしている。城島が阪神に対しても同じ要望を出すことは、十分に予想される状況だ。

 城島は、入団に合意した10月27日の会見で「僕はルーキーですから。阪神では新人。まず投手陣には自分をしってもらうこと。コミュニケーションがバッテリーには大事」と話している。来年2月1日の春季キャンプ初日からどんどんコミュニケーションをとっていくためにも、冬の間にしっかりとした予習が必要だ。

 「野手8人に堂々とプロテクターを見せられるように、このオフの間にしっかりイメージをつくって、ユニホームに袖を通したい」と語った城島。投手との信頼関係を大事にするスーパー捕手にとって「虎の巻」が大きな手助けになる。

 [2009年11月7日11時51分

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