広島が12日、宮崎・日南での秋季キャンプを打ち上げた。野村謙二郎新監督(43)のもと、常に実戦を意識し、走塁面などのレベルアップに取り組んで野村イズムをたたき込んだ。本来ならここでオフに突入するはずが、14日からは広島・大野室内練習場などで引き続き秋季練習を実施して“復習”を重ねる。来季、優勝を目指す野村カープにオフはない?

 ハードに徹した秋季キャンプを終えても、野村監督は満足していなかった。「選手には厳しい練習を課して、成果もあったが、自分にはそれで満足するなよと言い聞かせている」と話した。

 アップから声を張り上げ、実戦練習でミスが出ると容赦なく怒鳴り声が飛ぶ。走塁に関する練習には特に力を入れた。連日の早出、夜間練習も当たり前。夜間ミーティングも行うなど、厳しいメニューで野球漬けにした18日間だった。2軍メンバーから残した若手選手も目の色を変え、必死で食らいついた。

 その成果として「選手の意識が変わってきた」という。選手会長の倉も「内容の濃いキャンプでした。キャンプで学んだことを個々の選手がオフの間に整理し、よりレベルアップして来春のキャンプに臨みたい」と手応えを口にした。

 野村監督が思い描くのは、常に次の状況を想定してプレーする「考える野球」。指揮官の思い描く野球を浸透させるには時間もかかる。「本当はまだ1週間から10日欲しいくらい」。そこで、キャンプ終了後も秋季練習を実施して“復習”することになった。14日から22日まで、広島・大野室内練習場と2軍の由宇球場で、前田智や石井ら自由参加の数人を除いてイベント等がなければ、基本的に全選手が参加する予定。いわば実りある地獄練習を“おかわり”することになる。

 「キャンプでやってきた練習メニューを継続してやりたい」と野村監督も腕をぶす。「オフになっても選手は油断しないはず。もしもできなければ、活躍する場から遠ざかることになる」。カープを強くしたい。そう強く願うからこそ、指揮官は厳しい言葉で締めくくった。【高垣

 誠】

 [2009年11月13日11時9分

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