広島が、来季の新外国人としてWBCオーストラリア代表の4番、ジャスティン・ヒューバー内野手(27=ツインズ3Aロチェスター)の獲得を目指していることが14日、明らかになった。今季は3Aで22本塁打をマーク。野村謙二郎新監督(43)も昨年、現地視察でプレーを確認しており、その実力を高く評価している。交渉がまとまれば、主砲栗原と並ぶ右の大砲が誕生する。

 来季、優勝を目指す野村カープに、頼もしい助っ人だ。ヒューバーはメジャーでは通算5年間で2本塁打しただけだが、今季、3Aのインターナショナルリーグ、ロチェスターで22本塁打、76打点を記録した。今年2月、WBC強化試合では母国の4番として日本のエース松坂から二塁打を放ち、本大会3試合に出場した実績も持つ強打者だ。

 球団首脳も「インターナショナルリーグで20本以上本塁打を打っているのは6人しかいない。そのうちの1人。当たれば30本塁打くらい、楽に打てる感じじゃないか」と期待する。

 さらに、就任したばかりの野村新監督が獲得を熱望した選手でもある。同監督は野球評論家だった昨年、当時ロイヤルズに所属していたヒューバーを自分の目で見ている。「ポジションはファーストで、器用なタイプではないが、パワーもありコンパクトなスイングができる。今年のマイナーのオールスターだけど、4番DHだった。ずっと興味を持っていた」と明かす。

 さらに野球に取り組む姿勢を評価し「一生懸命練習するところがいい。足りないものは補おうとするから、日本に来て、学ぼうとしてくれると思う」と日本野球への対応にも問題はないと判断している。07年秋に日本で行われた五輪強化試合でも、川上(当時中日)やダルビッシュ(日本ハム)からヒットも記録している。

 今季、長打力不足に悩んだ広島は、シーズン途中にマクレーン、フィリップスを緊急補強した。しかし、マクレーンは確実性に欠け、フィリップスも打撃に波があった。そのため、シーボルを含め今季所属した助っ人野手3人には、この日までに来季契約を結ばないことを通告したことも判明した。来季は主砲栗原が三塁へ転向する予定で、ヒューバーは一塁に入る見込みだ。

 この日までにツインズから交渉に応じる返事があり、週明けにも本格的な移籍交渉に入る。細かい条件面を詰めて契約に合意すれば、新生野村カープ待望の助っ人が誕生する。

 [2009年11月15日14時30分

 紙面から]ソーシャルブックマーク