日本ハムは17日、今季ブレーブスでプレーした188センチ右腕、バディ・カーライル投手(31)と契約合意したと発表した。1年契約で年俸は推定60万ドル(約5300万円)で、背番号は12。メジャー通算104試合に登板し11勝11敗で、防御率は5・61。01、02年には阪神に在籍と、日本でのプレー経験もある。

 FA権行使を表明している藤井の退団が濃厚ということもあり、シーズン終了10日後、早くも新外国人第1号を補強した。山田GMは「来季は先発投手陣の整備が優勝に不可欠。経験豊富なカーライルが、その一角を担ってくれれば非常に心強い」とコメント。「制球力があり、日本向きの投手といえるでしょう」と先発の柱として、大きな期待をかけた。

 今季はメジャーで16試合に登板。先発機会はなく0勝1敗と結果を残せなかったが、07年には先発で20試合に登板し、カットボールを武器に8勝(7敗)を挙げた。実績だけでなく、球団が重視したのがアジアでの登板経験。01、02年に阪神、06年には韓国・LGに在籍している。特に01年はローテーションを守り、すべて先発で28試合に登板。4年連続最下位という阪神の低迷期だけに7勝10敗と勝ち星は伸びなかったが、日本への対応力をみせた。同GMは「過去に日本や韓国でプレーをしたことがあるのも魅力のひとつ。新たな環境への適応力も高いのではないでしょうか」と分析した。

 来年2月の春季キャンプに合わせて来日する予定。今季は川上とロッカーが隣同士で、日本球界の情報も集めていたという新助っ人右腕は「日本でプレーできることを大変光栄に思う。来季の日本一奪還に自分も貢献できるよう、今から万全の準備をする」と力強く口にした。

 [2009年11月18日11時24分

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