巨人アレックス・ラミレス外野手(35)が来季一塁に初挑戦することが19日、分かった。この日、成田発の航空機で自宅のある米国へ帰国。今シーズン終了後に原辰徳監督(51)から一塁守備の練習を行うよう打診を受け、承諾したことを明かした。外野兼一塁手となれば全試合出場の自身の目標達成はもちろん、チーム戦略上も選択肢が増える一石二鳥のプラン。日本でのプレー10年目を迎える節目の年に、新境地を開拓する。

 2年連続でMVPを受賞したラミレスは、スキルアップにどこまでも意欲的だった。成田空港で帰国の途に就く直前、驚きの一塁に挑戦する意向を明かした。

 ラミレス

 12月からボチボチ、ファーストの練習をやってみようかな。原監督と話したんだ。チャレンジ自体は、前向きに考えているよ。

 不動の「4番左翼」が新たな挑戦をテーマに、日本で10年目の来シーズンに臨む。練習用のファーストミットは持っていたが、今回新たに10年度モデルの試合用をスポーツ用品メーカーに発注。完成次第、米国の自宅へ送ってもらい、近所の大学グラウンドでノックから始めるという。「スムーズにキャンプインできるようにね。キャンプに入ったら小笠原、スンちゃん(李承■)に、(一塁の守備を)本格的に教えてもらうよ」と話した。

 ラミレスの意向とチーム戦略が合致した。シーズン全試合出場を毎年の目標に掲げるラミレスは「DHがないからね。年に何試合守るか分からないけど、自分にも、チームにもプラスになるから」と納得して取り組む。一塁を守れる主力は小笠原、李承■、亀井、高橋由、阿部の5人だが、いずれも左打者。右打ちのラミレスが一塁を守ることができれば左翼に谷、ドラフト1位で指名した長野(ホンダ)ら右打者を増やすオーダーが可能になる。

 このオフ、2年契約の総額10億円(推定)の大型契約を結び直した。「常に1日1日。また積み重ねでやっていくさ」と主砲は謙虚に再スタートする。「(昨年まで中日に在籍した)ウッズより、うまくなるとは思う。今年のゴールデングラブ賞は、3票も入っててうれしかったんだ。頑張ってみるよ」。努力で現在の地位を築いたラミレスが、新たな挑戦を心待ちにしている。【宮下敬至】※■は火へんに華

 [2009年11月20日8時16分

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