ソフトバンク福田秀平内野手(20)が23日、「川崎道場」を卒業して米アリゾナで来季のスタートを切ることを明かした。ヤクルト田中浩康内野手(27)に弟子入りして、年末から約2週間にわたって自身初の海外自主トレを敢行する。

 「ポスト川崎」として期待される若武者が、プロ4年目に向けて大きな決断を下した。「環境を変えてチャレンジしたいと思いました」。今年まで川崎の自主トレに同行していたが、今季も7月に左足甲を疲労骨折するなど1軍初出場は果たせず。自分の殻を破るために新たな挑戦を決めた。

 07年からヤクルトで正二塁手の座を守り続けている田中とは共通の知人を介して出会い、シーズン中に食事をともにするなど親交を深めてきた。07年ベストナインに輝いた名手から誘いを受け、二つ返事で同行を決めた。2週間の滞在後は母校多摩大付聖ケ丘高に場所を移して来春のキャンプに備える予定だ。

 秋季キャンプでは中盤からA組に抜てきされ、秋山監督から「野手部門MVP」に選ばれるなど、猛アピールが光った。「来年は1軍出場が最低の目標」。来季を飛躍の1年にするため、大きな1歩を踏み出す。

 [2009年11月24日11時34分

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