阪神新井貴浩内野手(32)は23日、兄貴分の金本とともに、高野山大で講演会に出演し、哲学的な言葉に興味を持ち、鉄人ならぬ“哲人”宣言をした。
観客からの質問コーナーで「心ないヤジへの心の持ち方はどうしているんですか?」と聞かれた時のことだった。「ある哲学者で、ちょっとどなたか忘れたんですけども『やっと恐怖が分かった。恐怖とは人の目を気にする心だ』っていうのが、すごく心に残ってます」と語り始めた。
今季は開幕から不振を極め、チームもシーズンが進むごとに借金を重ねていった。好機に凡退すれば、球場内のファンから強烈なヤジも浴びる。だが、ファンに逆ギレするようなことはなく、ただ自身を責めるように沈み込んだ表情が目立った。「自分に自信を持てるように、普段の振る舞いをしなきゃいけない。自分自身を強く持たなくちゃ、と思ってます」。ふがいない自分、ファンの言葉へ荒れる気持ちを哲学的思想で封じ込めていたという。
金本には、指を指されながら「最近、哲学とかはまっちゃってるんですよ」と冷やかされたが、新井は真剣だった。「哲学書のような難しいものではないんですけど、本屋とかで良さそうな本、見つけたら移動の合間とかに呼んでます。野球だけじゃだめ。他にも勉強しないと」。深い思想本というより、心の持ち方などを記す自己啓発本が多いという。
読書での自己啓発は、FA移籍に悩んだ広島時代の07年の半ばごろから始めたそうで、今後も積極的に“哲人”の考えを取り入れ、野球人として進んでいく。
[2009年11月24日11時25分
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