ソフトバンク斉藤和巳投手(31)が24日、来季年俸の大幅減額を“無抵抗”で受け入れる覚悟を示した。今季は2年連続となる登板ゼロに終わり、昨年の20%ダウン(5000万円減の2億円)を上回る大減俸の可能性も十分。球団側も厳冬更改を示唆したが、基本的に提示された金額でサインする方針を打ち出した。今はリハビリだけに全精力を傾け、来季の完全復活を目指す。(金額は推定)

 “銭闘”はしない。西戸崎合宿所で汗を流した帰り際。寒風に吹かれながら、斉藤が来季の契約更改に向けて潔い決意を口にした。「言える材料は何もない。話し合いの部分はあるけど、お金の話をするつもりはない」。抵抗することなく、大幅な減額を受け入れる覚悟を示した。「球団から出された金額でサインするのか?」という問いにも「そのつもりでいる」と明言した。

 大減俸は避けられない見通しだ。球団側はこの日、チーム全体への「厳冬更改」を示唆した。昨季の最下位から今季は3位まで巻き返したが、笠井オーナー代行は「Aクラス?

 そういうので決めるわけじゃない。活躍した選手にはそれだけの評価をして、厳しかった選手には厳しい。それは前々から一緒」と見通しを示した。角田球団代表は「6位の時には6位の査定、3位の時には3位の査定がある」と説明。あらかじめ査定には順位に応じた係数が決まっており、2年ぶりのAクラス確保に対する「ご祝儀」も期待できそうにない。

 誰よりも斉藤本人が、自身の置かれた立場を理解している。昨年1月に手術した右肩は今季も一進一退の状態が続き、2軍のマウンドに立つこともできなかった。2年連続の登板ゼロ。昨年の契約更改では過去の実績や精神的支柱としての存在感を評価され、20%ダウンにとどまったが、今年12月に予定される交渉では昨年を上回る減俸を提示される可能性も十分。それでも潔く、文句なしでサインする覚悟だ。

 一方で、チーム全体の利益につながる意見は交渉の席で訴えていく方針だ。「細かいところは言っていく」。今季限りで選手会長の職は川崎に譲ったが、引き続き「ご意見番」として球団側に要望を伝えていく姿勢に変わりはない。

 05年12月には3年7億5000万円+出来高の大型契約を結び、ホークス投手陣初の複数年契約と同歴代最高年俸を勝ち取った。あれから4年。厳しい冬を乗り越え、完全復活を目指して出直しをはかる。

 [2009年11月25日11時22分

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