中日落合博満監督(55)が24日、名古屋市内の球団納会であいさつした際、報道陣を完全シャットアウトした。就任1年目の04年以来初めての事態で周囲を騒然とさせたが、実は来季開幕が1週間早まって3月26日となることを踏まえ、昨年キャンプ前日に行った戦略ミーティングでのスピーチを前倒し開催。悲願のV奪回に向け、来季就任7年目を迎えるオレ流監督が先手を打った。
落合監督のあいさつを報道陣に傍聴させないという方針は、納会開始後に突如、球団広報から発表された。「監督の一存です」と説明が加えられた。白井オーナー、西川球団社長のあいさつは別室で待つ報道陣に向け放送されたが、監督が3番手でマイクの前に立つとスイッチが切られた。カメラマンも会場の外へ出ることを求められた。04年の就任1年目以降、初めての事態で、そもそも、納会でのあいさつの場から報道陣をシャットアウトすること自体が異例だった。
落合監督は例年、球団納会で節目のコメントを残してきた。リーグ優勝しながら日本一を逃した04年は「全員に100点をあげたい。だが、日本一になれなかったので監督は0点」と選手をかばった。翌年以降は、ときに選手に自主トレでの奮起をうながし、メンタル面強化の必要性を説き、あるときは厳しい競争主義を打ち出した。選手、球団関係者、マスコミに対し、同時にメッセージを届けられる数少ない機会。それを有効利用してきたが、今年は違った。
納会終了後、落合監督は異例の会見を開いて意図を明かした。強調したのは、スピーチが単なるあいさつではなく、来季に向けた戦略的なミーティングだったことだ。「2003年からの6年間を総括して、今年どうやって戦っていくかという話をしていたんだ。戦略的なことを今、明かすわけにはいかない」。そして、来季は開幕が3月26日と今季より1週間早まることを想定しての措置だったことを強調。「(キャンプ前日の)1月31日にやろうかとも思っていた。1週間早まるんだ。準備期間がいるだろう」と説明した。
今季の激闘をねぎらう場で、あえて異例の報道陣シャットアウトをしてまで「ミーティング」を行ったのは、V奪回に向けた並々ならぬ決意ゆえだ。スピーチでは今季の敗因を分析し、現有戦力の底上げの必要性を訴えたもよう。いずれにしろ、打倒巨人を掲げる来季に向け、オレ流指揮官がまた1つ手を打ったのは確かだった。【村野
森】
[2009年11月25日10時59分
紙面から]ソーシャルブックマーク




