ソフトバンク本多雄一内野手(25)が、来年1月に初の海外練習となるサイパン自主トレに臨む。ここ3年間、ショート川崎と宮崎で合同トレを行ってきたが独立を決断。「暖かいところでやりたいというのが一番の理由。すぐに体が動くし、寒いところだと時間がかかる」。二遊間を組む“相棒”と離れ、自らの練習時間を多く取る目的もあってサイパンを選んだのだ。

 不振を振り払う。今季137試合出場。43盗塁を稼ぎ、守備でも好プレーを連発したが、打率2割6分2厘、出塁率3割2分、95三振とバットでは散々。来季目標は明確だ。「50盗塁、打率2割8分、出塁率3割5分、三振60切り」。温暖な気候をもとに早期調整を進めるスケジュールだ。

 「ウエートもできるし、守備もできる。バッティングもやりたいので」。打撃投手帯同も決めており、サイパン入りする1月上旬から打撃練習を実施。かつて巨人在籍時代に松井秀喜外野手(ヤンキースからFA)が自主トレ地に選んだ球場を、自ら現地視察して確保する念の入れようだ。今回は立岡、荒川が帯同を志願。“本多派旗揚げ”で、逆襲への一歩を踏み出す。【松井周治】

 [2009年12月8日11時38分

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