08年まで阪神を率いたオリックス岡田彰布監督(52)が9日、現役引退を発表した阪神赤星憲広外野手(33)の労をねぎらった。首痛が悪化した07年、球団関係者を赤星の実家に向かわせ、両親に「念書」を書いてもらった。起用には「もしも」の危険性がともなうことを理解してもらうためだった。「盗塁の数で車いすを送ってたけど、医者には『無理したら自分が車いすに乗ることになる』と言われていたらしい。赤星とは出場に関して一番よく話したよ」。慎重に意見をすり合わせてグラウンドに送り出していた。「4番金本、5番今岡で得点できたのは赤星が塁に出たから」。05年優勝時のMVP級の貢献者として奮闘をたたえた。

 [2009年12月10日8時13分

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