西武のドラフト1位ルーキー菊池雄星投手(18=花巻東)が10日、家族会議でプロ入り後の小遣いが1日1000円になったことを明かした。新入団選手の上限である契約金1億円プラス出来高5000万円、年俸1500万円(金額は推定)。年俸を12カ月で換算すれば、月給は125万円の計算だが、お金はすべて両親に預け、一本立ちするまで金銭面の管理を任せるという。

 菊池が気になる財布の中身について、自ら口を開いた。「小遣いは1日1000円で、31日だったら月3万1000円と決められてます。本と食事くらいしか使わないと思う。服は1着あればいいので、ユニクロで買えばいいですから」と話した。

 大半は趣味の読書代にあてるという。この日、埼玉・川越市内の病院でのメディカルチェックでは、2・0の視力が0・9まで低下し「本の読みすぎかな」と苦笑い。来月に入寮する際も本を持ち込んで、寮生に自室を開放する“雄星図書館”を開く考えだ。

 日本ハム中田は入団時の小遣いが月30万円で注目されたが、菊池はその10分の1から堅実なスタート。小遣いは少なくても、野球と読書漬けの毎日が保証されれば、快適な生活を送ることができる。【柴田猛夫】

 [2009年12月11日8時51分

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