目標はでっかく、世界の盗塁王だ!

 14日、大阪市内のホテルで異例の単独入団会見を行った阪神5位指名の藤川俊介外野手(22=近大)は、契約金6000万円、年俸1000万円(金額は推定)で契約。背番号はかつて真弓監督、今岡が背負った「7」に決まった。

 藤川俊

 真弓監督、今岡さんも付けられた伝統ある番号。僕にはもったいないぐらい。これからは『7番は藤川』と呼ばれるように努力していきたい。

 世代的には「7」=今岡の印象が強い。「今岡さんは広角に打てて、僕が目標とする中距離打者」。だが、指揮官はポスト赤星をイメージ。「守備走塁はどのレベルでも計算通りの期待ができる。足の速い外野手ということで、福本さんを思わせる選手になってくれれば」。阪急で長年「7」を背負い、世界記録の通算1065盗塁を誇る名選手を理想型にあげた。

 ただ、今は体づくりが最優先だ。4位指名以下なら東邦ガスに進む予定だったため交渉が難航。「練習量が落ちて、食欲もなくなって」。ドラフトから1カ月半、苦悩する間に体重は72キロから5キロ減った。この日はダボダボのユニホームに、緊張で声を震わせながらの会見だった。春季キャンプは2軍スタートが濃厚。当面の目標は開幕1軍だが、若虎らしく夢は大きい。

 「1番はタイガースの顔になること。足を使った打順に定着したい。まだまだ足りないけど、将来的には賞を取りたい。走るだけじゃなく、首位打者を取れたら」。往年の名プレーヤーに1歩ずつ近づいていく。

 [2009年12月15日11時57分

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