右肩リハビリ中のソフトバンク斉藤和巳投手(32)が、ダルを参考に新たな自分を模索し続ける。「(肩の)状態がよかったから」と、21日は西戸崎室内練習場でキャッチボール。時折力強い球も投げ込んだ。それでも「また明日になるとわからないし、これからも状態を見ながらになる」。依然、先の見えないリハビリが続くが、この先復活を果たしても、かつての自分の投球ができるかどうかの不安もつきまとう。そんな苦悩の中「気持ちの余裕にはなっている」と話すのが、日本ハム・ダルビッシュが日本シリーズ第2戦で見せた技巧的投球。沢村賞右腕として自身に重なる現役最強投手が、故障を抱えながら見せた投球を心の支えとしリハビリを乗り越えてみせる。

 [2009年12月22日12時3分

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