オリックス金子千尋投手(26)が子どもたちにビッグなクリスマスプレゼントだ。23日、長野市の母校・朝陽小学校の校庭に、約110万円をかけて芝生を寄贈することを明かした。来年早々にも校庭に種を植え、芝の育成に入る。

 かねて環境問題に強い関心を持っていた金子は昨年オフ、地元でのファン交流会で自身の1勝につき10万円を積み立てることを決定。見事、チームトップの11勝を挙げて110万円を用意することができた。

 110万円の使途は、森林植樹なども候補としていたが「球界の発展」にもつながる校庭の芝生化を最終的に選んだ。芝生は体にやさしく、子どもの足腰の成長にも高い効果がある。温度上昇を抑えるエコ効果もあり、東京都をはじめ全国で活動が広がっている。

 新潟県三条市生まれだが、小学4年から長野商まで過ごした長野への愛着は強い。来年もNPOと協力して活動は継続。「今年は全部が自己最高成績だったけど、来年もすべての部門で上を目指したい」と話した右腕。白星を挙げた分だけ緑の芝生が広がり、地元から「第2の金子」が誕生する可能性も高くなる。子どもたちのためにも多くの白星を積み上げる。

 [2009年12月24日11時57分

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