東京ドームが八百屋さんになる?

 巨人東野峻投手(23)が26日、故郷の茨城・鉾田市で自身の後援会の設立総会に出席した。後援会の事業の一環として、東京ドームで全国産出額1位(06年度)の鉾田野菜の販売を検討中であることが分かった。昨年から「鉾田大使」に就任。強靱(きょうじん)な肉体の源を全国にアピールする。

 夢をかなえる時がきた。後援会の事業内容を聞かれた東野は、静かに構想を話しだした。「鉾田は野菜が有名。東京ドームで試合のある日に、鉾田の野菜を売れればいいなという話をしているんです」。野菜全体だけでなく、水菜、ゴボウ、サツマイモ、メロンの産出額も全国1位を誇る。実現に向けて球団側と交渉中だが、後援会のメンバーが応援ツアーを組んだ試合で、特設販売店を臨時オープンする計画だという。

 地元愛が新たな発想を生む。鉾田野菜を使用したオリジナル弁当の販売にも意欲的で「本当においしいし、観戦に来た子どもたちも鉾田の野菜を食べて大きくなってくれればいいですね」と胸を躍らせた。小、中学生の時は「メロンや野菜を食いまくって」おり、好き嫌いの多い子供たちへ“野菜パワー”を伝える。

 地元アピールへ向けて高いノルマを課す。「15勝・6完投」を来季の目標に掲げた。「やっぱり野球で活躍しないといけない。今年の倍以上は勝つつもりでやっています。先発投手である以上、完投にもこだわっていきたいですし、6つを目標に頑張りたい」と決意を込めた。野菜王子が日本全国を席巻する。【久保賢吾】

 [2009年12月27日9時12分

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