飲酒で補導されたロッテドラフト3位指名の八重山商工・大嶺翔太内野手(18)が、来年1月中旬にも入団決定する可能性が高くなった。ロッテ石川球団副代表が28日、沖縄・石垣市内の大嶺の自宅を訪れ、事件発覚後初めて大嶺本人、祖父母らと面談。反省の姿勢が見られたことから“入団内定”が出た。来年1月中旬には瀬戸山球団社長らが最終面談を行い、一時は入団取り消しも検討された飲酒騒動が決着しそうだ。

 ロッテ石川球団副代表は、大嶺翔の変身ぶりをすぐさま感じ取った。大嶺の自宅で行われた1回目の面談には本人と祖父母、松本シニアスカウトの5人が出席して行われた。冒頭に大嶺翔から「いろいろな人にご迷惑をかけて大変申し訳なく思っています。事の重大さをしっかり受け止めています」と、神妙な表情で謝罪の言葉があったという。その後、石川副代表が停学期間中に本人が書いた反省文を読んで、態度や言葉遣いも厳しくチェックした。

 約30分間の面談を終えた石川副代表は「開口一番の言葉が良かった。反省しているのは十分に感じることが出来た。顔つきも最初に会った時より大分変わってきた」と評価していた。その後、瀬戸山球団社長に電話で「大変、反省している」と報告したという。

 今後は瀬戸山社長が最終判断を下すことになる。来年1月15日に、大嶺の授業観察期間の処分が明けるのを待って、同16日にも瀬戸山社長、松本シニアスカウト、永野スカウトが石垣島を訪れ、最終面接を行う予定だ。「そこで最終判断することになると思う」(石川副代表)と話し、反省の姿勢が認められれば入団決定する可能性が高い。

 大嶺翔は12月4日深夜に沖縄・石垣市内の居酒屋で同級生3人と3合瓶の泡盛を飲んでいたところ、客から通報され、沖縄県警から補導された。学校から2週間の停学処分を受け、23日まで毎日、反省文を書き、公園清掃のボランティアを行うなど、反省の日々を送ってきた。

 [2009年12月29日8時50分

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