楽天野村克也前監督(74)が年内最後の地元仙台でのイベントでボヤキを封印し、ほめ倒した。28日、仙台市内でNHK仙台放送の公開生放送に出演。エース岩隈の印象を聞かれ「岩隈はエースの自覚が出てきた。4年前と今とでは、ずいぶん変わった」とシーズン中から一転し絶賛。来季の順位予想にも「来年は優勝しますよ。後はブラウン監督の手腕でしょう」と年忘れのボヤキ締めはなかった。

 ついに、辛口評価を続けてきたエースをほめた。収録中、クライマックスシリーズで岩隈が日本ハム・スレッジにダメ押し弾を浴びたシーンを見ながら「うれしかったのは自分から(登板を)買って出てきたこと。あまり投げたがらなかったのが、シーズン終盤になって『大丈夫、いけます』と言うようになった」と労をねぎらうコメント。収録後にも「本当に変わったと思うよ」と改めて成長を認めた。

 「ボヤキは健康のバロメーター」と話すが、この日は最後まで毒舌もなし。監督退任後、休む暇もなく講演、テレビ出演に引っ張りだこで、さすがにお疲れ気味。ボヤキは小休止だった。【小松正明】

 [2009年12月29日8時52分

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