阪神新井貴浩内野手(32)が「復活ボディー」に手応えを見せた。29日に金本とともに広島市内のジム「アスリート」で筋力トレーニングに励んだ。精彩を欠いた今季の汚名返上に燃え、年末年始も無休で汗を流す予定だ。その成果は実りとなって表れてきている。「順調じゃないですかね。あと少しで設定した目標にいけるかな、という感じです」と体の変化を実感した。

 今季の低迷は、昨年に痛めた腰の影響があった。例年、バーベルを担いでスクワットを行い、下半身強化に取り組んでいたが、1年前のこの時期はできなかった。そのツケがシーズンに跳ね返ってきた。「去年は怖くて、1年間スクワットができなかった。オフに体のサイズを測ったら、太もも周りが5センチも減って、ビックリした」。オフの蓄積がなければ、苦しいシーズンになる。筋力が万全ではなく、上体に頼る打撃になっていた。

 しかし今回は違う。150キロのバーベルを担ぎ、7回のスクワットに成功。自ら課した目標まで、あと3回だ。「(キャンプまでに)いけると思う。あと1カ月あるし」。圧倒的なパワーが自慢だけに、ボディーの復活が打撃爆発につながる。

 [2009年12月30日10時41分

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