ソフトバンク秋山幸二監督(47)が“激辛指導”で今宮育成だ。「オープン戦も(キャンプ中に)2軍でどれだけ結果を残せるかだよ」。今ドラフト1位入団の今宮健太内野手(18=明豊)のオープン戦出場を、来春キャンプの成長によって決定する方針を固めているのだ。

 ルーキー選手をオープン戦序盤に本拠地・福岡ヤフードームで“お披露目”するプランについて「顔見せというのは今の時代にそぐわないよ」ときっぱり。昨年も高卒では最高位だった2巡目入団の立岡を1試合もオープン戦では起用しておらず、秋山監督は完全実力主義を貫く方向。ドラ1と言えども、無条件に1軍帯同を許可するつもりはない。すでに来春キャンプの今宮2軍(B組)調整も決定している。「この世界、年齢は関係ない。結果を残した選手はどんどん使う」と公言しており、愛のムチをふるった格好だ。

 もちろん、来季はシーズン開幕が早いため、オープン戦が14試合と今季より5試合減少していることも背景にあるが、1軍の座を実力でつかみ取るプロ意識を1日も早く浸透させるのも狙いの1つ。秋山監督の激辛イズムで、今宮がひと回りもふた回りも大きく成長するはずだ。

 [2009年12月30日11時3分

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