日本ハム小谷野栄一内野手(29)が「草食系男子」に変身する。3日、東京都内の創価大で同じ大学出身の八木、高口、ルーキー大塚と自主トレを行った。1年前のオフで体重が増えてしまったことを反省。30歳を迎える今季は、肉食系からの脱皮を図り、飛躍の1年にする。

 小谷野は後輩とともにリラックスした表情で汗を流した。ノックやキャッチボールでは笑顔を見せたが、約2時間半でほかの選手が練習を止める中、最後まで残り、ティー打撃などを1人で黙々とこなした。滴る汗からは今季に臨む強い決意が表れていた。

 ブレークした昨季におごらず、さらなる進化のため、好きな肉料理を断つ。シーズン中はベスト体重が84・5~85キロだが、1年前のオフは肉中心の食事の影響もあって2、3キロ増。もともと太りやすい体質で、キャンプ中に絞ったものの「維持できるならそのままの方がいいと思った」と反省する。

 30歳を目前に控え、体重維持などにも気を使う必要が出てきた。入団当初は肉料理がメーンだったが、最近は野菜を中心に量も調整。「若い時は週5くらい焼き肉を食べていました。でも、もう30歳。いろんな選手から(食事についての)話を聞いて参考にしたい」と、本格的な食事制限に着手する。

 チームの主力としての意識も芽生えてきた。「自分の中ではもっと貢献していきたい。そうなれば役割も変わってくると思う」。意識とともに肉体も改革してキャンプ地の名護に乗り込む。

 [2010年1月4日9時22分

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