ソフトバンク和田毅投手(28)が“初心”に帰って完全復活を目指す。4日に福岡空港から関西空港経由で自主トレ先のハワイへ出発。「1年目のつもりでやる」と原点回帰を誓い、2月1日からの春季キャンプで初日から全球種を解禁する構えを見せた。これは、新人王と日本一に輝いた03年並みのハイペース調整。自主トレ期間中はハードな練習メニューに負けないよう「大食い」にも取り組み、シーズンを戦い抜く準備を整える。
一から出直しをはかる。ハワイへの出発を前に、和田が新年の誓いを口にした。「1年目のつもりでやりたい」。7年前の03年、がむしゃらだったルーキーイヤーを思い起こして完全復活を目指す。
新人並みのハイペース調整を敢行する。03年は新人合同自主トレ中の1月16日に初めてブルペンに入ると、キャンプ初日にはいきなり捕手を座らせて70球を投じた。今季は初日から全開の構え。「2月1日から変化球も入れてバンバン投げられるようにしておきたい」。早ければ今週中にも現地でブルペン投球を開始。昨秋のキャンプで習得に取り組んだカーブなど変化球の精度アップに重点を置く。スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークに直球…。キャンプイン初日から全球種の解禁も視野に入れる。
「3・20」を見据えた調整だ。今季は昨季より2週間も早い3月20日に開幕する。2年連続の大役へ「先発をやっている以上(開幕戦で)投げたい」と公言しており、通常は1月に行う走り込みも12月に前倒しした万全のスケジュールを組んできた。オフに入ってからもネットスローを継続するなど肩の準備にもぬかりはない。
食事も新人並みのボリュームだ。現地では1日につき成人男子の摂取カロリーの3倍近い6000キロカロリーの食事メニューが組まれている。現地ではホテルとは別に「食堂」としてコンドミニアムを借り、1食あたり8~10品の料理を平らげる。「食べるのも練習。(自主トレ期間中に)3~4キロは太ります」。通常77キロの体重を増やすほど食べ、シーズンを戦い抜くためのエネルギーを蓄える。
すべてはもう1度、頂点に立つためだ。新人王に輝き、日本シリーズでは胴上げ投手にもなった03年以降、個人タイトルも日本一も遠ざかったまま。最近2年間は2ケタ勝利にも手が届かないでいる。「今やっていることがピシッとはまれば、しっかりとした結果が残せる自信はある」。目指すのは完全復活。昨年末には「21勝、200投球回、200奪三振」の3大目標も掲げている。“初心”に戻った28歳が、自己最高の1年に向けスタートを切る。
[2010年1月5日12時10分
紙面から]ソーシャルブックマーク



