静岡県学生野球リーグの東海大海洋学部から「プロ第1号」が誕生した。田中陽内野手(4年)が、北信越BC(ベースボール・チャレンジ)リーグの信濃グランセローズへ入団することが決まり、12日に同大学で記者会見が行われた。田中は「新人らしくはつらつとしたプレーを心がけたい」と抱負を語った。

 168センチ、62キロと体格は小柄ながら安定した守備で、昨年6月の全日本大学野球選手権では本家の東海大を破り、8強入りに貢献した。当初は卒業後に四国・九州アイランドリーグの福岡でのプレーを目指していたが、球団が資金難のため活動休止。今月10日に行われた信濃グランセローズの合同トライアウトに参加し合格した。将来的にNPBのプロ入りを目指す。加藤登海洋学部長(62)は「大学にとってもこの上ないこと。プロの道は大変だが後輩たちのためにも頑張ってほしい」とエールを送った。

 [2010年1月13日11時36分

 紙面から]ソーシャルブックマーク