日本ハム梨田昌孝監督(56)が19日、17日に心不全で急逝した小林繁1軍投手コーチ(享年57)の追悼試合を開催したい意向を明かした。球団が今後検討するが、春季キャンプ中の2月13、14両日の小林氏が現役時代に所属した阪神との練習試合(沖縄)が候補に浮上。近鉄時代に梨田監督、小林氏と一緒に指導した阪神真弓監督が顔を合わせる試合で、両軍、ファンが哀悼の意をささげることになりそうだ。また、この日、小林氏の通夜が自宅のある福井市内の千福寺で営まれた。

 梨田監督が率直な思いを明かした。この日、札幌市内でイベントに参加し、小林氏の追悼試合について言及。「(現役時代に)タイガースでも活躍されて、何かそういうチームとやれたらいいですね」と、小林氏と縁の深い阪神との練習試合を希望した。

 20日まで続く札幌市内でのイベントがキャンセルできず、福井市内での通夜に参列できなかった。21日に弔問する予定だが「失ったものは大きい。あの体でやるんだし、潔さ気もいい。すごい人ですよ」。グラウンドでも、追悼の意を表したい思いがある。

 00、01年の近鉄時代に梨田監督、小林投手コーチ、真弓打撃コーチで「男前トリオ」を結成。01年のパ・リーグ優勝だけでなく、球団のPR面でも力を合わせた間柄だ。「近鉄でも縁があって、たまたま阪神は真弓監督だしね」。梨田監督と真弓監督の密な関係もあって、2月13、14日の阪神との練習試合が追悼試合の候補となる。

 すでに阪神側は協力を約束している。阪神の球団幹部は「3月3日(札幌でオープン戦)もあるけど、2月13、14日の練習試合があるからね。早い方がいいんじゃないかと思う」と話した。13日(宜野座)は阪神城島“デビュー戦”の可能性があってテレビ中継も予定され、14日(名護)の試合も含め、日程が調整される。

 [2010年1月20日9時15分

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