自宅兼店舗での火災で死亡した元巨人投手、桑田真澄氏(41)の父泰次さん(享年67)の告別式が19日、静岡・浜松市のセレモニーホール浜松南で営まれた。喪主を務めた桑田氏は式の最後に謝辞を述べる際に号泣した。「本日はご多忙の中、ご会葬まことにありがとうございました」と話した後、約20秒声を詰まらせた。以後は涙声になりながら「僕の野球の原点は父でした」と2分30秒ほどスピーチした。
普段は「人前で泣かない」という桑田氏が、通夜に続いて涙を流した。「体が恵まれていない中で(父がプロで)生きていく術(すべ)を教えてくれた。キャッチボールの姿を思い浮かべると、我慢しきれなくなる」。174センチの小柄な体ながら、PL学園時代に甲子園で通算20勝、プロで通算173勝をマーク。父とのキャッチボールで磨いた制球力で日米球界を渡り切った。棺(ひつぎ)に「ありがとう」と書いたバットとボールを入れ、感謝の気持ちを込めた。今後は遺志を継ぎ、父が創設した「浜松ジャイアンツボーイズ」に野球教室開催などで協力する意向だ。告別式には約300人が参列。桑田氏のPL学園、巨人の後輩、橋本清氏らが姿を見せた。【斎藤直樹】
[2010年1月20日9時15分
紙面から]ソーシャルブックマーク



