城島ロゴも阪神デビュー決定-。阪神入りした城島健司捕手(33)が愛用している個人ロゴマークが、阪神の公式グッズにも使用されることが22日、分かった。城島側と球団営業部が昨年12月末に話し合い、合意に達したもの。選手の個人ロゴが所属1年目から使用されることは異例のことだ。城島はこの日、故郷長崎・佐世保市内での自主トレを打ち上げた。

 打席に立つパワフルな後ろ姿。それを模した個人ロゴが、本人の公式戦デビューよりもひと足先に、阪神の公式グッズとして登場しそうだ。城島が愛用するシルエットマークが、阪神でも使用されることが明らかになった。

 球団と城島側は、昨年12月末にロゴ使用に関して話し合った。城島側の関係者は「ロゴマークは本人が非常に気に入っているもの。(球団から)類似品が出ることも予想されるので使わせてほしいと申し出があり了承しました」と説明した。

 城島ロゴはバットを構えた後ろ姿のシルエットで、背番号2が浮き出る図案。城島側が商標登録を行っている。それを阪神球団の公式グッズに使う。球団営業部は「選手個人を象徴するシルエットや絵柄というのは大変、珍しいもの。長く使っていらっしゃるし、同じものを使わせてもらうほうが絶対にいいと思った。例えばロゴに『タイガース』の文字とか、阪神なりのものをつけさせてもらえればとありがたい」。

 ロゴの由来は、ダイエー時代の04年9月21日にさかのぼる。城島のプロ通算1000試合出場を記念して関係者が作製した特注マグカップに刻印された。そのマークを本人が気に入って、以降はダイエー、ソフトバンク、マリナーズを通じて愛用。試合用リストバンドにもマークを入れており、佐世保市内の「城島健司ベースボール記念館」ではグッズも販売されている。

 所属1年目から個人ロゴが球団グッズに入ることは異例のこと。マークが球団や日米の枠を超えて継承されていくことは「プロ野球選手・城島」の存在感が大きいことの証明ともいえる。セ・リーグの3・26開幕を待たずに順次、発売されていく。

 城島はこの日、佐世保での自主トレを打ち上げだ。初日の9日には「課題をクリアできれば自ずと体はできる」と話しており、2月1日のキャンプ初日を前に準備を整えた。愛用するロゴとともに、城島の10年シーズンが本格的に始まる。

 [2010年1月23日10時58分

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