ソフトバンク秋山幸二監督(47)が22日、各担当コーチに部門別の目標設定を課したと明かした。球団との打ち合わせのため福岡ヤフードームを訪れ「コーチ陣に目標を設定するよう言ってある。自分の中、試合の中ではっきりさせてみんなでクリアしようということ」を話した。投手ならチーム防御率、野手ならチーム打率、失策など、捕手の盗塁阻止率もある。具体的な数字は口にしなかったものの、1つの目安はVチームの実績。秋山監督は「過去に優勝したチームはこれくらいの数字を出しているんだと分かればね」とその一端を漏らした。

 過去5年のパ・リーグ1位(05年勝率1位)チームの成績を平均すると打率は2割7分1厘、防御率は3・45。昨年3位のソフトバンクはいずれも届いていない。「目標を出してクリアすれば(順位は)いいところにいける。漠然とやるのではいけない」と、V奪回には目標を明確に打ち出すことが大切と熱弁した。

 キャンプインまで2週間を切り、選手たちは徐々に自主トレ先から福岡に戻ってきた。この日は和田が帰国。秋山監督も「ハワイからだっけ?」と関心を示した。今季のチームスローガンなどについて球団との協議を終えると「いいのが決まった?

 まあね」とニヤリ。愛車の真っ赤なポルシェに乗り込むと、勢いよくアクセルを踏み込んだ。

 [2010年1月23日11時3分

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