巨人坂本勇人内野手(21)が、宮崎キャンプ用に20グラム増量した935グラムのバットを用意していることが23日、分かった。「とりあえずキャンプ限定でバットを重くしようと思っています。いつもより重いバットを振ることで、パワーアップできれば」と明かした。シーズン中は915グラムでチームメートの高橋由モデルを使用。重いバットを振り込み、課題に挙げる飛距離アップを目指す。

 昨季は20本塁打を目標に掲げたが、18本塁打であと2本届かなかった。「まだまだ自分にはパワーが足りないなぁと。体重を増やすのも1つですけど、スイングの力強さやスイングスピードを上げれば飛距離アップにつながると思う」。グアム自主トレでは、約1キロのマスコットバットでロングティー打撃を繰り返した。流し打ちの練習も取り入れたが、遠くへ飛ばすことを最重要課題にバットを振り込んだ。キャンプ中、シーズンで使用するバットより重いタイプを振り込むことで、パワーアップをもくろんでいる。

 底知れぬ向上心を持つ。プロ1年目のオフには守備力向上のために、極小グラブを発注。ノックを重ね、守備力を向上させた。昨年は長距離打者タイプの阿部モデルのバットを発注。シーズンでは使用しなかったが、長打力アップに向けて自分に合うモデルを追求した。「1年、1年レベルアップしていけるように。もっと上がありますから」と先を見据える。この日、自主トレ先のグアムから帰国。「まだまだ若いんで、キャンプ初日から動けるところをアピールしたい。もう1回レギュラーをとるつもりでやります」と決意を新たにした。【久保賢吾】

 [2010年1月24日8時43分

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