阪神新井貴浩内野手(32)が23日、金本の“絶対優勝宣言”に共鳴した。神戸市内で取材に応じ「金本さんとも(選手会長)鳥谷とも話してる。(甲子園の)自主トレで会った矢野さんも話していた。みんな勝ちたい、優勝したいわけですから」ときっぱり。金本が22日に「プロに入って19年間、こんなに選手が結束して、優勝に対する思いが強いのは初めて」と誓ったV奪回は、今季に懸けるナインの総意だと熱弁した。

 「選手が団結して同じ方向を向くということ。それが1人や2人、3人ではどうしようもない。選手だけで集まる機会は増えるんじゃないですか」。結束を再確認すべく、例年以上に決起集会を開く回数を増やす計画を持っている。広島で選手会長を務めた経験も踏まえ「鳥谷も会長1年目。分からないことは金本さんや僕に聞いてこいと言ってある。一極集中にならないようにサポートしたい」と、一丸への援護射撃を買って出る。

 「赤星はすごく気を使う性格ですからね。みんなも赤星のために、と思ってると思います」。赤星氏はオープン戦中の引退試合について、開幕へ向けたチームの調整が最優先と辞退した。引退してもなお熱い同級生のチーム愛に、より優勝への思いは強まった。甲子園でVを決め、赤星氏を胴上げして引退試合にする。新井が金本とともに優勝案内人になる。

 [2010年1月24日11時18分

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