楽天の頼れる41歳が“米寿対決”を制す。4番山崎武司内野手が27日、西武に復帰した工藤公康投手との対戦を切望した。5月に47歳となる工藤との対戦が実現すると、2人の年齢合計は実に88歳となる。Kスタ宮城室内練習場で今季の本拠地自主トレを終えた山崎は、「去年、すごくいいボールを投げていた。また対戦できて本当にうれしいです」。ほとんど例のない大ベテラン同士の勝負に思いをはせた。実現すれば、工藤が巨人に所属していた06年6月以来約4年ぶりの対決になる。

 山崎VS工藤が、10年パ・リーグの目玉対決だ。工藤の話題に移ると、山崎は「相変わらず元気ですね。工藤さんは『オレはまだまだやめないぞ』と話していたんですよ」とうれしそうだった。2人は愛工大名電高の先輩後輩。闘志の衰えをまったく見せない大先輩に刺激を受けていた。

 年明けからハワイ自主トレを行い、体重を5キロ減の107キロに絞った。「今年は開幕が早い(3月20日)。フルスイングができる体を、早くつくるよ」と、独自調整を任された2軍キャンプでは例年よりハイペースで調整する。「この年でもやれる、ってのを見せたい」と山崎。42歳シーズンに門田博光氏が放った31本塁打の記録更新に狙いを絞っている。

 西武には18歳の雄星もいる。山崎にとっては「ダル、松坂に匹敵する。親子くらい年が離れてるけど、150キロを打ち返したいよ」と、23歳差の対戦も望むところだ。世代など関係ない力勝負で野球好きを酔わせる。【宮下敬至】

 [2010年1月28日9時44分

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