こら、アカンで…。オリックス岡田彰布監督(52)が30日、沖縄・宮古島キャンプ直前に「突貫工事」指令だ。コーチ陣と1、2軍が使用する球場施設を視察。2軍の下地球場サブグラウンドでは芝生の長さ、土の硬さなど妥協を許さない姿勢で改善を要求した。自主トレも視察。初のキャンプを前に鋭く目を光らせた。

 オリックス岡田監督が、手をアゴに添えながら首をひねった。「マウンド高いし、傾斜がないなあ。土も硬いし、掘り起こさんとあかん。芝も明日、刈ってもらわんと、外野ノックができひんなあ」。

 キャンプで使用する球場施設をコーチ陣と視察。2軍の下地球場に隣接するサブグラウンドに足を踏み入れると、気になった点を次々に挙げた。キャンプ目前の「突貫工事」指令。これを受け、31日に2軍の用具担当者を中心に再整備に着手する予定だ。

 単なるむちゃぶりではない。何事も準備を大切にする指揮官ならではの配慮だ。「ベテランの2軍スタートもおるし、ある程度やりやすい環境にしてやらんとな。人数も多し。少し整備すれば土はよくなるからな」。野手ではカブレラやラロッカの助っ人に下山、阿部、投手でも菊地原と香月、大久保らをじっくり調整させるため、2軍に置いた。キャンプでの故障はシーズンに響くだけに環境改善は当然の要求だった。

 指導者の立場では13年ぶりに訪れた1軍の宮古島市民球場でも、室内練習場などすべての施設を確認。こちらは問題なしで、ブルペンでは投手陣の仕上がりに笑みをこぼした。チーム本隊は31日に到着。この日のオカダチェックでキャンプの準備は整った。

 [2010年1月31日12時32分

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