日本ハムの新外国人で元阪神のバディ・カーライル投手(32=ブレーブス)が1月31日、「1型糖尿病」を患っていることを告白、病に打ち勝っての活躍を誓った。キャンプ地名護の選手宿舎で行われた入団会見で「昨年、糖尿病になりました。(日本では)同じ病気の人をサポートしたい」と明かした。日本球界でのリベンジになるチャンスを前にしての思わぬ障害にも、決意は揺るいでいない。

 潔いほど隠すことなく、堂々とカミングアウトした。昨年4月に原因不明の体重減などで精密検査を受け、5月に病名が判明した。病気と闘いながらシーズンを戦い抜いた。今でも血糖値を測定しながらインスリン注射でコントロールする。ただ球団側も病状を把握した上で、パフォーマンスに支障がないと判断して獲得に踏み切った。

 昨季は試合中にインスリンを打ちながら中継ぎとしてチームに貢献。再び日本行きの切符をつかんだ。野球での活躍とともに誓うのが、同じ病の人を勇気づけること。「子どもとかを元気にしたい。同じ糖尿病の人を、メディアや自分のプレーでサポートしていきたい」と言った。阪神での2年間は不完全燃焼な結果に終わったが、背負う責任感が違う今回、汚名返上への思いは強い。【石井克】

 [2010年2月1日9時54分

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