「ロッテ今岡」誕生へ大きく前進した。阪神から戦力外通告を受けた今岡誠内野手(35)が1日、沖縄・石垣市内の中央運動公園でロッテの入団テストを受け、打撃、守備で軽快な動きを見せた。雨天のため室内練習場で行われたフリー打撃では、66スイング中9割はミート。懐の深いフォームから繰り出す抜群のバットコントロールで、7割近くはヒット性の当たりだった。「今ある自分の力を出せた。不合格なら引退ですから、前だけ向いてやるしかない」と力を込めた。

 守備でも三塁でノックを受け、捕球、送球ともにノーミスだった。阪神時代にけんしょう炎の一種である「バネ指」に悩まされた不安を一掃。西村監督は「守備、スローイングは問題ない。打撃もいいものを持っているとあらためて感じた」と評価した。4日に合否を決める予定だが、「早まるかもしれないね」と初日で“内定”を出した。【鳥谷越直子】

 [2010年2月2日8時39分

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