1日、プロ野球各球団が一斉にキャンプインした。静岡県勢8人のルーキーも真新しいユニホームで第1歩を踏み出した。1軍キャンプ参加のヤクルト5位の松井淳外野手(22=日大国際関係学部)はチームの顔・青木宣親外野手(28)と同組という緊張の初日だった。

 ヤクルトは沖縄・浦添でキャンプイン。松井は日本代表として2度の世界一に貢献した「安打製造器」青木と同組でメニューを消化した。フリー打撃では高田監督の視線を受けながら50球を打ち込んだ。初日から7時間以上の猛練習に「緊張して力んだところもあって、疲れました…」と体も心もヘトヘトの様子だった。

 特に同じ外野手で左打者の青木からは多くを学んだ。基本的な1日の行動パターンを教わりながら、打撃や守備練習では、その姿にくぎ付けになった。「守備でも(打球の)落下地点への入り方がすごくうまい。見ているだけでいい勉強になりました」。11日から3日間は紅白戦が予定される。1軍当落線上にいる若手にはサバイバル戦の始まりでもある。「早く慣れて、自分の持ち味を発揮していきたい」。自慢の打撃を“青木仕込み”にバージョンアップしてアピールする。

 [2010年2月2日14時50分

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