楽天永井怜投手(25)が新球シュートの本格的な習得に乗り出した。沖縄・久米島キャンプ第1クール2日目の2日、永井は連日のブルペン入りで81球の投げ込み。数球のシュートもミックスした。「ピンチの時、1球で相手を仕留めるボールが欲しい」と、今季は勝負球として駆使したい構えを見せた。「試行錯誤してマスターできたら」と、昨季13勝からのさらなる飛躍を狙い調整する。

 シュートの習得は簡単ではない。ボールに回転をかける動作の際に体が開きフォームを崩し、直球に悪影響の出るケースが多い。オリオールズ上原も巨人時代の08年、キャンプで練習を重ねたが習得には至らなかった。難しさを知る永井は「バランスに気をつけて、キャッチボールから練習して感覚を覚えていきます」と地道に取り組む。持ち球では大きなカーブが一級品。新たな武器を加える。【宮下敬至】

 [2010年2月3日11時49分

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