ジョーさんに強心臓でぶつかりました!

 阪神ドラフト1位の二神一人投手(22=法大)が、初めて城島を相手にブルペン投球を行った。立ち投げの途中から胸を借り、変化球を交えながら66球。メジャー帰りの大物捕手に堂々の投げっぷりを印象づけた。

 城島がミットを構えても表情ひとつ変えない。「外、お願いします!」「カーブ行きます!」「もう1球お願いします!」。ルーキーらしいハキハキした態度で投げたい球種、コースを伝えた。堂々の注文だ。「緊張したけど、思い切って投げました」。連日のブルペン入り。城島登場といううれしいハプニングがあっても「最初から球数を多くしようと思っていた」。スライダー4球、カーブ4球を投じ、充実感たっぷりに熱投を終えた。

 投球後は城島先生から温かい指導も受けた。「アドバイスをもらいました。(内容は)内緒です。これからやっていくにあたっての取り組み方とかを教わりました」。城島が高評価したことを聞くと、謙虚にホオを緩ませた。

 今後は課題克服に取り組む。久保投手コーチはあえて厳しい目線でレベルアップを促す。「投球にバラつきがない。でも、まだまだ体幹ができていない。もう少し、左右へのノックとかランニングで体幹がしっかりすれば、おもしろいボールが来るかな」。将来、虎投の柱になれる存在だけに、簡単に褒め言葉は使わなかった。

 久保コーチは「(ドラフト2位藤原と)新人2人は早く実戦の中に入れたい」とも説明。第2クール中に実戦形式の打撃練習に登板し、状態が良ければ第3クールの13、14日に組まれた練習試合日本ハム戦でデビューを飾る可能性がある。「城島さんとか、いろんな経験をしている人の感想などは本当にプラスになる」と初々しい二神。若虎らしく、がむしゃらに前進するだけだ。

 [2010年2月3日11時40分

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