ソフトバンクのドラフト4位中原恵司外野手(22=亜大)が、朝青龍になる!

 新人5選手中唯一の大学生は5日、前日4日に電撃引退を発表した元横綱朝青龍を目標に掲げた。

 今キャンプ初の休日となったこの日午後、中原ら新人5選手は宮崎市内の小学校を訪れ野球教室を行った。小学生からの「目標の選手は誰ですか」との質問に中原は「朝青龍です」と返答。小学生らは大爆笑に包まれた。

 「(順番が)最後だったし、盛り上げました」。真意があった。「(朝青龍は)土俵上でファンを引きつけていたのも事実。自分もそういう選手になりたい」。中原といえば昨夏の日米大学野球選手権で4番も務めた長打力が持ち味。「やっぱり長打にはこだわりたい」。亜大・生田監督が「飛ばす能力は松田(亜大→ソフトバンク)より上」と話すその長所を今後も最大限に生かし、豪快なアーチにこだわりファンを魅了する選手を目指す。

 モンゴルから日本へ来た朝青龍同様、中原も中学卒業後「親元を離れて勝負したい」と愛知から長野の武蔵工大二へと進学して野球の腕を磨いた経歴を持つ。もちろん子供たちに夢を与えるべきプロ選手として、グラウンド外で愚かな行動をとるつもりなどない。ただ、球場では博多のファンをうならせる豪快な男になってみせる。

 [2010年2月6日12時15分

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