恐怖の8番の誕生だ。横浜の新外国人ホセ・カスティーヨ内野手(28=台湾統一)が沖縄・宜野湾キャンプの6日、フリー打撃でバックスクリーン越えの推定飛距離160メートル弾をたたき込んだ。「狙っていた球がきたし、感触は抜群」と得意げに言った。宜野湾市営球場の中堅は122メートル。打球は高さ13メートルのバックスクリーンの約1メートル上を越え、防球ネットに突き刺さった。「あそこを越えていったのはウッズ以来だろう」と球団関係者も驚いた。41スイング中サク越え12発。守備力を評価されての獲得だったが、期待はいい意味で裏切られたようだ。

 島田ヘッドコーチも「彼が下位を打つ打線は怖い。柔らかいバッティングもできるし、日本の投手の変化球にも対応可能だろう。20本は打てるだろうし、打点も稼いでもらいたい」と目を丸くした。練習後は好物のストロベリーアイスを食べるのが日課。「まだキャンプ。開幕を楽しみにしておいてくれ」とニヤリと笑った。【鈴木良一】

 [2010年2月7日8時48分

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