ソフトバンク松田宣浩内野手(26)が、ライバルに差をつけた。第2クール初日のフリー打撃で、打撃投手を務めた甲藤啓介投手(26)から16スイング中、安打性の当たりが4本。そのうち2本のアーチをかけた。し烈な三塁ポジション争いを繰り広げている新外国人、李■浩が苦しんでいる姿を尻目に、絶好調ぶりを首脳陣にアピールした。

 松田

 当たれば飛ぶというのが分かってきた。2本打ててよかった。調整はいい方向にいっていると思います。

 今キャンプ初の「生きた球」も、見事にさばききった。2本塁打とも左中間奥深くの打球。本人の言葉が弾むのも仕方なかった。フリー打撃では、李■浩とは同組。ライバルに対してもっとも身近で「勝利」を見せ付けた。

 フォーム改造に取り組んできた。上段に構えていたバットを腰のラインよりやや上の「下弦の構え」に変えた。さらに「松中流」に、左足のステップ幅を「足半分くらい」狭めた。昨年秋からグアム自主トレにかけて行ってきたマイナーチェンジの成果を早くも出した形となった。松中から「もっと大きな声を出して、チームを引っ張れ」という助言もあり、シートノックでは、川崎に匹敵するほどの声を張り上げている。この日、李■浩、川崎と三塁ベンチ付近で行ったノックでも「大声」で気合を入れていた。

 いいスタートを切った。「これからはもっともっと打っていって、精度を上げていきたいです」。三塁のポジションへの執着を人一倍見せる松田が、これからもアピール弾でライバルを引き離すつもりだ。※■は木へんに凡

 [2010年2月7日11時52分

 紙面から]ソーシャルブックマーク