ソフトバンク和田毅投手(28)がスローダウンだ。左ひじの張りを訴え、大事を取って6日のブルペン入りを回避。現時点ではキャッチボールができるほどの軽症だが、オフから続けてきたハイペース調整にブレーキがかかった。

 景気よくミット音の響くブルペンに背番号21の姿はなかった。和田はこの日朝の時点でブルペン入りをキャンセルして、投球練習をキャッチボールだけにとどめた。詳しい症状については「僕の口からは言えない」と言及を避けたが「投げられないことはない」と説明。表情にも暗さはなかった。現時点では軽症とみられ、首脳陣やトレーナーには本人から「(左ひじ違和感で離脱した)昨年のような感じではない」と説明があったという。高山投手コーチも開幕ローテへの影響について「心配はしていない」と強調した。

 今後は症状を見ながらの調整になる。1月のハワイ自主トレでは7度もブルペンに入るなどハイペースで仕上げてきた。第1クールも4日間で2度のブルペン投球を行うなど順調だったが、第2クール中に予定されていたフリー打撃登板はキャンセル。ペースダウンを余儀なくされた。

 高山コーチは「向こう(ハワイ)でも投げ込んできていたからね」と疲労の蓄積を一因に挙げた上で、今後について「状態を見ながら話し合ってやるしかない」と説明した。無理をしてシーズンに支障が出る事態だけは避けなければならない。いったんブレーキをかけ“安全”を確認してから、再び開幕へとアクセルを踏む。

 [2010年2月7日11時52分

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