広島沖縄春季キャンプに参加する野茂英雄臨時コーチ(41)が7日、ドラフト1位の今村猛投手(18=清峰)を絶賛した。ブルペンでの投球練習をチェック。球威、制球力ともに完成度の高い投げっぷりに、力量の高さを認めた。ともに見届けた野村監督が明かす。

 「今村について野茂と話していたら『全然、投げられますよ。いけるでしょう!』と言っていた。(今村の)あの(マイ)ペースを気に入っていた。自分と雰囲気が似ているんじゃないのかな」。

 先月末、今村を初めて見た大野ヘッド兼投手コーチがその落ち着いた雰囲気から野茂2世と称していたが、本家も認めた。高卒1年目らしからぬマウンドさばきは、日米通算201勝右腕をうならせた。

 今村はこの日、速球を80球近く投げ込んだ。「今日はバランスよく投げられました」と話すなど、状態は上がってきた。同コーチの高評価には「いやあ、まだまだです」と控えめだったが、勇気を与えたのは間違いない。8日、野茂コーチは打撃投手に登板。トルネード投法で、打線の破壊力アップに貢献するつもりだ。【酒井俊作】

 [2010年2月8日13時6分

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