西武に復帰した工藤公康投手(46)が宮崎・南郷キャンプの9日、初ブルペンで79球の投球練習を行った。マイペース調整を任されるなか、まずは第1段階をクリア。投球を見つめた渡辺監督は「ちょっとホッとした。下半身の使い方は昔と全然変わってない。左投手のお手本。いい投げ方をしている」と目を細めた。クセのある投げ方が多い左投手で、美しく流れるような理想的な投球フォームは、ドラフト1位左腕・菊池雄星投手(18=花巻東)にも参考になるはずだ。

 横浜に所属した昨年より3日遅れの初投球に「力は7割ぐらい。例年より多少遅れてる。課題も見つかった」と体重移動などの課題を具体的に挙げた。立ち投げから、捕手にひざをついて構えさせたミットに、直球とカーブ、カットボールを投げ込んだ。体の軸がブレないから、制球の乱れも少ない。試運転でも、46歳とは思えない投球ができるのは、しなやかで無駄のないフォームのたまものだ。

 心強いパートナーの佐々木誠チーフトレーナー(52)も、29年目の初ブルペンを見守った。復帰前の西武で8年間をともに過ごし、巨人時代は専属で個人契約するなど、工藤を知り尽くすだけに「この時期では上出来。安心しました。今日は35歳の投球かな。若いころより筋肉に張りはないけど、柔らかく質が良くなってる」と毎日のマッサージで進化を実感している。

 調整が順調なら、渡辺監督は26日からの巨人3連戦で初実戦の構想を描く。「今は感覚をよくすること。うまく実戦に絡んでいければ」という工藤の存在そのものが、本領を発揮できずに悩む18歳ルーキーのお手本になる。【柴田猛夫】

 [2010年2月10日8時26分

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