日本ハムは10日、3月3日阪神とのオープン戦(札幌ドーム)で、故小林繁前投手コーチ(享年57)の追悼セレモニーを行うと発表した。近鉄時代には「男前トリオ」と呼ばれた梨田監督、阪神真弓監督がそろい、同氏への手向けの一戦とする。

 本拠地札幌ドームでの今季初戦が舞台となる。梨田監督は「阪神球団のご協力のもと、追悼セレモニーを執り行う運びとなりました。こっち(沖縄・名護)でやるよりもね。奥さんも北海道で一緒に住むのを楽しみにしていたということもあるので」と説明。遺族を招待しての試合となる。

 当日は、大型ビジョンで同氏の野球人生を振り返るほか、コンコースでは写真パネルを展示。三塁側ベンチには同コーチの背番号「79」のユニホーム、相手ベンチには阪神時代の背番号「19」のユニホームが飾られる。収益の一部は、同氏の遺志を継ぎ、少年野球振興に役立てることも決まっている。

 さらに梨田監督は「江尻を投げさせようと思っている」と明言。同氏の助言で横手投げに転向し、成功した“愛弟子”がマウンドに上がる。江尻も「小林さんに怒られないような、いい投球をしたいです」と意気込んだ。同監督は「いい試合にしたい。(葬儀などで)奥さんの泣いた顔しか見ていないから」と、好ゲームを約束した。

 [2010年2月11日10時10分

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