ソフトバンク小久保裕紀内野手(38)が発案して「鷹番記者名鑑」の作製が進められている。選手名鑑の“逆バージョン”で、すでに球団広報によって報道陣へアンケート用紙を配布しているほか、1人ずつ顔写真も撮影。今キャンプ中に完成し、選手全員に配られる予定だ。

 きっかけは主将の要望だった。「僕は前々から広報にお願いしてきた。まずは顔と名前が一致するように。僕も全員を知っているわけではないし、ましてや若手はもっと知らないだろうから」。他球団でも阪神などで作られたことがある。キャンプインで番記者が集結したのを機に、製作に取りかかった。

 球団側も本気だ。アンケートでは年齢や出身地だけでなく出身校やスポーツ歴、趣味・特技、そして「ひと言コメント」の欄まである。すでに顔写真の撮影も進んでいる。もちろん非売品だが、本家の選手名鑑も顔負けの細部にこだわった1冊になりそうだ。

 7年ぶりのV奪回へ、小久保の意気込みの表れでもある。「そこ(アンケート)までやるとは思わなかったけど(番記者のことを)知っているか知らないかは大きな違いだから」と力説。番記者たちも含め全員が一丸となって優勝を目指すムードをつくる狙いがある。今キャンプ中にも新加入の李■浩をみずから食事に誘って親交を深めるなど、主将としてチームの一体感づくりに余念がない。あらゆる手を尽くして、頂点に向かって突き進んでいく。※■は木ヘンに凡

 [2010年2月11日11時9分

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