日本の審判を逆テスト!?

 阪神の新助っ人左腕ケーシー・フォッサム投手(32=カブス)が11日、沖縄・宜野座球場でキャンプ3度目のブルペン投球を行った。初めて審判を立たせ、キャンプ最多となる100球を熱投。日本流ストライクゾーンをチェックし、先発スタッフの一員として今後に自信をのぞかせた。

 フォッサム

 今日は審判を試す感覚、審判をテストしたんだ。どれくらいなら(ストライクとして)逃げられるかね。

 制球には自信がある。あえて際どいゾーンを突いた。最遅69キロのスローカーブ『フォッサム・フリップ』は全12球で2ストライク10ボール。それでもニヤリと不敵に笑う。「フォッサム・フリップは米国でもストライクを取ってくれなかったからね。米国とストライクゾーンの違いはあまり感じなかった。インサイドはどうストライクを取ってくれるのかも確かめたよ」。審判の判定を冷静に見極め、充実の投球を終えた。

 フォッサム

 審判にゲームを支配されないよう、いつも考えている。今日の感じでコールしてくれるなら全く問題ないよ。日本では逆球でもしっかりストライクを取ってくれるね。

 例年、セットポジションの制止を巡って指摘を受ける外国人投手が多いが、判定した西本欣司審判は「特に(制止できていないとは)感じなかった」と合格点。問題なく100球を投げきり、異国での明るい未来を予感させた。

 フォッサム

 今日は感じが良かった。肩のスタミナをつける意味でも投げ込んだ。この時期にしては(球数が)多いかもしれないけど、驚くほどでもない。僕はできるだけたくさんイニングを投げたい。6日に1回のローテは大学の時に経験しているし大丈夫さ。

 すでに首脳陣はフォッサムに先発調整を進めさせる方針。開幕ローテ入りに向け、順調に階段を上っていく。

 [2010年2月12日11時19分

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