レギュラー取りへ、守りでアピールだ。巨人大田泰示内野手(19)が12日、宮崎キャンプの紅白戦で重視する点に「守備」を挙げた。13日、若手組B班の紅白戦に「4番三塁」で出場し、今季初の実戦に臨む。2年目の飛躍へ、まずは守備で足場を固める。

 自覚の表れだった。紅白戦でもっとも気を付ける点を聞かれ、「しっかり守りたい。まずは守りからリズムをつくりたいと思います」と迷わず答えた。持ち味の長打力だけでは、巨人の定位置は奪えない。何より守備を鍛えることが、レギュラーへの一里塚。意欲は、オフの行動にも表れた。

 今オフ、ヤクルト宮本と意見を交わす機会があった。昨季、三塁でもゴールデングラブ賞を受賞した球界屈指の名手。その三塁用グラブは、自分のものより手のひら部分が小さいことを知った。捕球の難易度は上がるが、小さい分、操作性に優れる。「すぐに注文します」と即決した。まだ届いていないが、守備力アップへ新兵器を手に入れる。

 この日は居残りの打撃練習後、1人だけ守備練習も行った。紅白戦を視察予定の原監督は「結果はまったく考えません」と内容重視の考え。指揮官に、いい形を見せるときが来た。【古川真弥】

 [2010年2月13日8時40分

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